雨漏りは建物の劣化を早め、カビやシロアリ被害など二次被害にもつながる重大なトラブルです。放置すると修繕コストが跳ね上がるばかりか、住環境に深刻な影響を及ぼす可能性もあります。そこで本記事では、雨漏りの主な原因と有効な調査方法をわかりやすく整理しました。早期発見・適切な対処で被害を最小限に抑えるためにも、ぜひ参考にしてください。


三井 敬一
雨漏り調査リーク 調査責任者
これまでに日本全国延べ300件以上の雨漏り調査に携わり、何度修繕を試みても改善しなかった難易度の高いケースを数多く解決してきました。
雨漏りに悩む方が少しでも早く安心できるよう、今後も積極的に知見を活かしサポートしてまいります。
雨漏りの主な原因
雨漏りは、建物のどこかにできた“隙間”から雨水が浸入することで発生します。原因は多岐にわたりますが、大きく分けると以下のようなケースが代表的です。
(1) 経年劣化
屋根材・外壁材・コーキング(シーリング)材などは、時間とともに劣化しやすくなります。ひび割れや剥がれ、隙間の発生が雨水浸入のきっかけとなりがちです。
(2) 施工不良
新築やリフォーム時の施工ミスで、防水処理が不十分な箇所が残っている場合があります。特に、屋根・外壁の取り合い部や窓枠周辺は要注意です。
(3) 自然災害による損傷
台風や豪雨、地震などの自然災害によって屋根や外壁が破損すると、そこから雨水が入り込みます。破損に気づかず放置すると、症状が深刻化する恐れがあります。
(4) 屋根周りの問題
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屋根材のひび割れや破損、ずれ
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棟板金の腐食・破損
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雨樋(あまどい)の詰まり、破損
(5) 外壁周りの問題
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外壁材のひび割れやコーキングの剥がれ
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窓枠・サッシ周辺の隙間
(6) その他の箇所
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ベランダやバルコニーの防水不良
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換気口や配管まわりの隙間
雨漏り調査方法:代表的な6つの手法
雨漏りの原因を正確に特定することで、的確な修理が可能となります。以下に代表的な調査方法をまとめました。
(1) 目視調査
壁や天井のシミ、カビ、水滴の跡を確認し、屋根や外壁の表面にひび割れやコーキングの劣化がないかをチェックします。初歩的な調査ですが、ある程度の手がかりを得られます。
(2) 散水調査
雨水の侵入口が疑われる部分にホースなどで水をかけ、室内に雨漏りが発生するかどうかを確認する方法です。比較的簡単に行えますが、建物の構造によっては水が伝わりにくいこともあります。
詳しくは『散水調査|雨漏り調査方法の基本』をご確認ください」
(3) 赤外線調査(サーモグラフィー)
専用の赤外線カメラを用いて、建物内部の温度変化を観察します。水分が含まれている部位は温度が変化しやすいため、雨水が通るルートを可視化できるのがメリットです。
詳しくは『雨漏り調査におけるサーモグラフィーの活用と効果』も参考にしてください
(4) ガス調査
調査箇所に炭酸ガスを注入し、建物内部でガスがどこから噴き出すかを確認します。特定に時間がかかる場合がありますが、精度が高い方法として知られています。
(5) 発光液・調査液調査
蛍光塗料や食用染料などを流し込み、侵入口や浸水経路を目視で追跡する調査方法です。建物の構造や雨漏りのタイムラグを把握しやすいメリットがあります。
より詳しい手法やメリットについては『発光液調査|複雑な雨漏り原因を特定する調査方法』で解説しています
(6) 専門業者への依頼
雨漏りの原因特定には、豊富な知識や経験が必要です。誤った推測に基づいて修理を進めると再発し、結果的に費用もかさみます。雨漏り調査専門の業者に依頼することで、的確な原因究明と適切な修理方針のアドバイスが得られます。
雨漏り修理時の注意点
(1) 原因箇所の特定が最優先
闇雲に修理を進めるより、まずは正確な原因究明を行いましょう。原因がわからないまま修理すると、同じ箇所からの雨漏りが再発しがちです。
(2) 信頼できる業者を選ぶ
雨漏り修理は高い専門性を要するため、過去の実績や口コミ、資格の有無をしっかり確認しましょう。実際に現場調査を行い、わかりやすい説明をしてくれる業者を選ぶと安心です。
(3) 火災保険の確認
自然災害が原因で雨漏りが発生した場合、火災保険が適用されるケースがあります。
詳細は『雨漏りによる経年劣化と火災保険の関係性』をご覧ください
加入している保険の約款をチェックし、保険会社に連絡してみましょう。
雨漏りでお悩みなら「雨漏り調査リーク」へ
建物の状況や雨漏りの規模によって、最適な調査・修理方法は異なります。雨漏り調査リークでは、非破壊検査技術を含む多様な手法を駆使し、正確かつ迅速に原因を突き止めることが可能です。難易度の高いケースや、何度修理しても直らないお悩みにも対応し、建物を守るお手伝いをいたします。雨漏りでお困りなら雨漏り調査会社リークへご相談ください。
まとめ
雨漏りは、原因箇所を突き止めない限り再発リスクが高く、建物や住人への影響も深刻化しやすい問題です。目視や散水調査、サーモグラフィーなど様々な方法で原因を特定し、正しく修理することで長期的に安心な住環境を保ちましょう。少しでも異変を感じたら、早めに専門業者へ相談するのが最善策です。